そう聞いただけで「スイミー」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
今回紹介する「スイミー」が初版から50年以上経っても愛される理由。
弱いものが力を合わせて強いものをやっつけるというストーリーだけではない魅力をご紹介していきます。
「スイミー」とは
作:レオ・レオニ
訳:谷川俊太郎
出版社:好学社
ジャンル:絵本 32ページ
サイズ:28×22cm
定価:本体1,456円+税
「スイミー」あらすじ
小さな黒い魚スイミーは、兄弟みんなが大きな魚にのまれ、ひとりぼっちに。海を旅して出会った仲間と大きな魚に立ち向かいます。引用元-好学社公式サイト
「スイミー」レビュー
引用元:Amazon-スイミー
「スイミー」の作者でもあるレオ・レオニは絵本を作る前からグラフィックデザイナーとして活動していました。
その鮮やかで独特な色彩は「スイミー」の世界でも遺憾なく発揮されています。
虹色のクラゲやドロップのような岩から生えている昆布やわかめ。
絵画としても人気のある「スイミー」の原画を華やかに再現しています。
その鮮やかな色彩は後にレオ・レオニに才能を見出されることになった「はらぺこあおむし」の作者エリック・カールにも影響を与えています。
海の世界は弱肉強食
真っ赤に綺麗な魚たちに中に、生まれつき真っ黒な体の「スイミー」が一匹。
海の中は弱肉強食の世界。
華やかで目立つ小魚たちは大きな魚の餌食になってしまいます。
そんな中一匹生き残った「スイミー」は、海の中を彷徨い泳ぐうちに寂しい気持ちを拭い去り、美しく面白い海の中でどんどん元気を取り戻していきます。
そして出会ったのが、かつて一緒に暮らしていた真っ赤な小魚と同じ種類の仲間たち。
「スイミー」は再び取り戻した自分の居場所を守るために、仲間と力を合わせて大きな魚に立ち向かうのです。
何度読んでも元気になれる!パワーをくれる一冊
「スイミー」は小学生の教科書にも採用されているため、知らない人がほとんどいないと言っても過言ではない作品です。
小さな魚が大きな魚をやっつけるという分かりやすいストーリーで、大人になってからでもパワーがもらえる一冊になっています。
一匹一匹は小さな力でも、力を合わせて工夫することで、何十倍ものパワーで何かを成し遂げることができる。
どんな困難でも仲間と力を合わせれば、必ず乗り越えられるんだということを教えてもらった気がします。
まとめ
自分が読んで元気になれる「スイミー」を子どもにも読ませてあげたいと思う気持ちが、50年以上も愛され続ける理由の一つになっているのではないでしょうか?
小さい頃に読んだ時には気付けなかったことが、大人になってから読み返してみることで改めて感じることができました。
これから先も間違いなく読み伝えられていく名作です。