保育士が教える「どうぞのいす」の魅力的な読み方とは?

遊び

「どうぞのいす」という絵本をご存知ですか?

この絵本は、保育士がおすすめする読み方があるんです!

一緒に読んでいくうちに、子どもたちの興味を引き、想像力を刺激することができます。

にじいろランド四日市園の保育士、みちよ先生のアドバイスを参考に、絵本の魅力的な読み方を知ってみませんか?

「どうぞのいす」とは?

「どうぞのいす」
作: 香山 美子
絵: 柿本 幸造
出版社: ひさかたチャイルド
発行日: 1981年11月

「どうぞのいす」あらすじ
うさぎさんが作った椅子をめぐって次々に繰りひろげられる取りかえっこ。「どうぞ」にこめられたやさしさが伝わってくるロングセラー絵本。引用元:ひさかたチャイルド公式サイト

「どうぞのいす」は小学校1年生の国語課題としても取り上げられたことがあるお話。
お話として聞いたことのある物事に対して、子ども達の興味は絶大です。
たくさんの読み聞かせが子ども達の語彙を増やし、情緒を育むので、しっかり読み聞かせていきましょう。

「どうぞのいす」のあらすじと読み方のポイント

初めに「どうぞのいす」にやってきたろばさん


引用元:Amazon-どうぞのいす

まず最初にやってきたのは「ろばさん」。

どんぐりをかごにいっぱい拾って家に帰る途中「どうぞのいす」を見つけました。

疲れていたので、どんぐりの入ったかごを椅子の上に置いて、ろばさんは木の下でお昼寝をしてしまいました。

この絵本の場面では、ろばさんが気持ちよさそうに眠っています。
「いいきもち」というフレーズも繰り返し出てくるので、ゆったりとした口調で読み聞かせしたいですね。

「どうぞのいす」に置かれたどんぐりの運命は…?


引用元:Amazon-どうぞのいす

すっかりすやすや眠ってしまったろばさん。

ページをめくると次にやってきたのは「くまさん」です。

くまさんは椅子の上に置いてあるどんぐりを見つけると「どうぞならばえんりょなくいただきましょう」とどんぐりを全部食べてしまいます。

子ども達に向けて「あらあら、どうしましょう。」と読み手から言葉をかけてみましょう。
子ども達も一緒に「困った。」「どうしよう。」と心配そうにしてくれますよ。

ですが、くまさんはどんぐりの代わりにはちみつをかごの中に入れていってくれました。

「どうぞのいす」の上で次々に動物たちが物々交換


引用元:Amazon-どうぞのいす

どんぐりがはちみつに代わっても、ろばさんはまだまだお昼寝中。

そんな中「きつねさん」や「りすさん」といった動物たちが次々にやってきて「どうぞのいす」の上に置いてある食べ物を食べては、違うものに交換していきます。

動物たちがかごの中の食べ物を全部食べてしまう場面では「困ったよ」「無くなっちゃうよ」などの言葉がけから、子どもの反応を見ましょう。
「どうしよう」「ダメだなぁ」「大丈夫」など、子どもの言葉に合わせて声がけしていくと◎

次々に現れる動物たちが、椅子の上の食べ物を「ありがとう」と食べるだけでなく「あとのひとにおきのどく…」と自分たちが持っている食べ物を置いていくところがなんとも、ほのぼのと温かい気持ちにさせてくれます。

この気持ちを子どもにも感じ取ってもらえるように読み聞かせしたいですね。

 

「どうぞのいす」の上のどんぐりが栗に成長!?


引用元:Amazon-どうぞのいす

最終的にろばさんが持ってきたどんぐりは、はちみつ→パン→栗に代わっていきます。

しばらくしてろばさんが目を覚ますとビックリ!

自分が持ってきたはずのどんぐりが栗に変わっているのですから。

「どんぐりって、くりのあかちゃんだったかしら…」というろばさんの言葉は、ちょっとボケてて面白いですよね。

ですが、絵本を読んでいる子ども達もろばさんと同じ気持ちかもしれません。

「どんぐりって大きくなると栗さんになるのかな?」の質問に、どんな返事が返ってくるのか楽しみですね♪

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