ころ ころ ころ:元永定正の絵本から学ぶ大切なこと【絵本レビュー】

遊び

シンプルで、赤ちゃんから楽しめる、元永定正さんの「ころころころをレビュー。

「ころ ころ ころ」とあらゆる場所や環境の中を転がっていくリズム感のある絵本で、シンプルだからこそ読み手の表現力や想像力をくすぐる作品になっています。

オリジナルのリズムに乗せながら読み聞かせすれば、子ども達も一緒になって参加しやすいのでおすすめです。

「ころころころ」とは

「ころころころ」
作:元永定正
出版社:福音館書店
発行日: 1984年11月
¥990(税込)
色々な色をした小さな玉が転がり出しました。一列に並んでころころ、ころころ。階段を上ってころころ、おりながらころころ。でこぼこ道をころころ、坂道もころころ。嵐の道で吹き飛ばされてもころころ、山道もころころ。ころころころころ終点までころころ……。色とりどりの鮮やかな丸の形が、絵本の上をところせましと動きまわります。小さな子どもたちが体でその動きを感じ、鮮やかな色の世界を楽しむことができる赤ちゃん絵本です。引用元:福音館書店-ころ ころ ころ

「ころころころ」レビュー


引用元:福音館書店-ころ ころ ころ

「ころ ころ ころ」の主役は、色とりどりの「いろだま」達

子ども達も一度はボールプールなどでカラーボールに触れたことがあるのではないでしょうか?

「いろだまって何だと思う?」といった問いかけや、ボールプールで遊んだ際に「絵本で見たいろだまに似てるね!」といった話のきっかけにもなりますね。

山あり嵐ありころころ転がるいろだま

いろだま達がころころ転がるのは階段やでこぼこ、山道だけでなく荒れる嵐の中までも。

それはまるで生き物が行列を作っているようです。

色とりどりのいろだま達が転がる場面はいろだま達に負けないくらい鮮やか色の地面や背景。

一色一色指差しながら「これは何色?」「あか!」などと色の名前クイズをしても面白いです。

お家にクレヨンなどがあれば、いろだまと同じ色を出して「これはきいろ、同じ色だね!」と色の名前を覚える練習をしてみるのもオススメだよ。

「ころ ころ ころ」リズムに乗って一緒に読んでみよう

「ころ ころ ころ」の文章はとても少ないのですが、何より印象的なのはリズム感のある「ころ ころ ころ」といったいろだま達が転がる音
それぞれがオリジナルのズムを付けながら読むことで、覚えやすく子ども達が参加しやすい絵本になります。
まるで歌っているように読んでみるのも良いかもしれません。
繰り返し読むことで、子どもが一緒に「ころ ころ ころ!」と参加し始めるようになるとさらにこの絵本を楽しめます

まとめ

作者の元永定正さんは絵本作家でもあり近代美術の画家でもありました。

「ころ ころ ころ」の独特で鮮やかな色づかいは、その感性の中から生まれた物なのではないでしょうか。

幼いころから、芸術的なモダンアートの世界に触れることができるのは絵本ならでは

子どもの感性をくすぐるおすすめの一冊です。

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