現役保育士がオススメ!クリスマスに読みたい!サンタクロースが主役の絵本3選【季節の絵本】

現役保育士がオススメ!クリスマスに読みたい!サンタクロースが主役の絵本3選【季節の絵本】 遊び

ハロウィンが終わると街はすっかりクリスマスモード。コンビニやスーパーなど子ども達に身近なお店屋さんでもクリスマスのムードが高まっています。
今年初めてクリスマスを迎える子、最近やっとクリスマスの意味が分かってきた子、毎年クリスマスが待ちきれない子。
みんなのもとにサンタクロースは何を持ってやってきてくれるのでしょうか?
そんな子ども達のクリスマス気分をさらに盛り上げるためにおすすめのサンタクロースを主人公にした絵本をご紹介します。
姉妹サイト、手作りおもちゃや幼児食レシピが満載のにじいろランドnote園から、保育所にじいろランド四日市園の現役保育士さんがおすすめポイントを解説してくれています。
クリスマスのプレゼントにもおすすめですよ♪

ツリーの木を森へ探しに出かける仕掛け絵本「サンタさんやめて!」

サンタさんやめて!
作:キース・モアビーク
訳:きたむらまさお
出版社:大日本絵画
1992年初版

「サンタさんやめて!」ってどんな絵本?

「サンタさんやめて!」は、クリスマスの準備で忙しくツリーの準備を忘れていたサンタクロースが、ツリーになる木を森へ探しに出かけるお話です。
しかけ絵本なので1ページをめくった時の子ども達の反応が楽しみで読み手もワクワクします。
「クルミの木」「リンゴの木」「ひょうひょうの木」とサンタさんのクリスマスツリーの木が見つからない時の子ども達の反応も色々です。
全く木には関心のない子・少し心配そうな子・「キツネ、いじわる」とお話の中に入ってくる子。
子ども達の反応を見ながらの読み聞かせは楽しいです。

「サンタさんやめて!」を読み聞かせしてみた子ども達の反応は?

ページをめくるたび、リス・きつねと目につく動物の名前を呼ぶ子ども達。
白くまが出てくるページはひときわ声が大きくなりました。
最終ページを開く時、一気に「メリークリスマス!サンタクロース!」と読み上げると、子ども達の顔が一気に明るくなり「クリスマスツリー!」「うちにもあるー!」「ママと飾った!」と大きな声で大興奮。

クリスマスの準備が家庭で始まる時期、もうすぐクリスマスがやってくるという時期、両方の時期で読み聞かせできる絵本です。

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たくさんの個性的なサンタに出会える「あのね、サンタの国ではね…」

あのね、サンタの国ではね…
作: 嘉納 純子
絵: 黒井 健
出版社: 偕成社
発行日: 1990年11月

「あのね、サンタの国ではね…」出版社の作品紹介

サンタクロースって、クリスマス以外は何をしているのかな? 子どもの疑問に答え、サンタの国の1年間を楽しく紹介します。

偕成社公式サイトより

「あのね、サンタの国ではね…」ってどんな絵本?



表紙はサンタが数人で服の手入れをしたり、ブーツを腕に入れて少しふざける姿など、柔らかくかわいい絵が描かれています。
サンタクロースは一人ではなく、北の果ての美しい森の中で大勢のサンタクロースが暮らしているって知ってましたか?
私の中ではサンタクロースは一人だけで、トナカイ数匹とひっそり暮らしているイメージだったので驚きました!
みなさんが想像するサンタクロースは長いひげをたくわえ、小太りのイメージを持っている方が多いと思いますが、「あのね、サンタの国ではね…」に出てくるサンタたちは個性豊か。
のっぽややせっぽっち、いろぐろなどの様々な大勢のサンタたちが、一番大きくて立派なおひげを生やしたグランサンタと呼ばれるサンタを中心にクリスマスまでの一年をどのように過ごしているかが描かれています。
サンタの国での一年は、クリスマスに備えて準備することがいっぱい。
3月にはおもちゃの実がなる畑に水をまき、7月には望遠鏡を持って良い子を探し、11月には…。仕事は12月だけではないのです。
色々な準備や余暇、サンタクロースも生身の人間なんだと、より身近な存在に感じつつも、子ども達の夢は壊れない内容になっています。

「あのね、サンタの国ではね…」を読み聞かせしてみた子ども達の反応は?

絵本を子ども達に読み聞かせてみると、トナカイは分かるものの、赤い服を着ていないサンタが誰だか分からないようで「これ誰?」とたずねてきました。
文章量も多く、1・2歳の子には内容を理解するのが難しいかもしれません。
2歳児の子ども達は「赤い服を着ていなくてもこれはサンタさんなんだよ。」伝えると「そうなんだ!」といって少し理解した様子でした。
1歳児の子ども達には何が何だかといった感じです。
ですが、読み聞かせが終わった後に、サンタの真似をしながら「はい、プレゼント!」とブロックをプレゼントに見立てながら友達に配っている姿も見られ、小さい子ども達にもしっかりとサンタの存在が伝わり、一緒に楽しめるのではないかと思いました。

絵本の中に「しゃんしゃんしゃんしゃんとすずのねがきこえます」とあったので、実際に鈴を鳴らしてみると、子ども達は「ん?」と反応して周りをキョロキョロと見まわしていました。
クリスマスに向けての興味や期待が持てるような工夫をしてみながら読み聞かせをすることで、子ども達はもちろん読み手の私たちも楽しめる絵本だと思います。

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とのさまサンタが大騒ぎ!「とのさまサンタ」

とのさまサンタ
作・絵: 長野 ヒデ子 本田カヨ子
出版社: あすなろ書房
発行日: 2017年11月

「とのさまサンタ」出版社の作品紹介

あの幻の名作が、パワーアップして帰ってきました!
1988年刊行の『とのさまサンタ』(佑学社)、カバーを含むイラスト27点中24点を新たに描きあげ、文章にも手を入れて再刊しました。

昔むかし、海の近くのお城に、遊ぶことが大好きな殿さまがおりました。
ある日、外国のお客さんから、お土産にクリスマスの絵本をもらって大喜び!
「ふむふむ、クリスマスじゃと。なーになに、サンタさんがプレゼントを届けにやってくるとな・・・・・・」
殿さまは、家来を集めると、「お城をクリスマスツリーにせよー!」とさけびました。
「ははーっ」お城は、てんやわんやの大騒ぎ。

わがままだけどにくめないおかしな殿さまに、爆笑必至、読み聞かせ絵本の傑作です。

あすなろ書房公式サイトより

「とのさまサンタ」ってどんな絵本?



外国の客人からクリスマスの本をもらったおとのさまが、まだ見ぬクリスマスを待ちわびて、あれこれ準備するお話。
とうとう、自分がサンタクロースになると言って、家来を困らせ、最後にはちょっぴり痛い目にあってしまいます。

サンタを待つ準備に、お城をクリスマスツリーにしたり、煙突を立てたり、靴下をたくさんつるしたりと楽しいページが続きます。
「サンタはまだか?」と待ちわびたり、泥棒とサンタを間違えたりと、とってもせっかちでそそっかしいお殿様が可愛く、子ども達にも笑顔がこぼれます。
全体を通して楽しく、面白い内容の反面、お殿様を「わがままだ!」という子どもの反応にもきちんと対応したい本です。

「とのさまサンタ」を読み聞かせしてみた子ども達の反応は?



足袋を用意する場面で「たび?」「あぁ、くつしたかぁ!」と自問自答。
お城がクリスマスツリーになったり、煙突が立ったりと1ページいっぱいに描かれたお城に反応大!
楽しそうに見ていました。
凧に乗って空に上がるところから落っこちる場面までは、子ども達の気持ちの動きがよく分かるほど反応も大きく、大喜びの結末でした。

クリスマス前に読みたい本ですが、クリスマスを楽しく待ちわびるという楽しさの他にも、お殿様の無理難題に忙しく働く家来たちに心を向けられるように読んであげることで、子ども達の思いやりの気持ちを育てられると思います。
最後のシーンで「お殿様が好き勝手したからバチが当たった」とは言いたくない作品でした。
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